初心者ガイド #3 — トレード日誌をつけるだけで、あなたの勝率が変わる理由

こんにちは、結です。

「初心者ガイド」シリーズも第3回となりました。前回までは、ボラティリティやストップロスといったトレードの技術的な知識についてお話ししてきました。

今回は、その知識と同じくらい大切なのに、多くの初心者が見落としている習慣について取り上げたいと思います。それが**トレード日誌(トレード記録)**です。

トレード日誌って、本当に必要ですか?

「毎回トレードを記録するなんて、面倒くさい」

「勝ったか負けたかが分かれば、それで十分では?」

こんなふうに考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。実は、私もトレードを始めたばかりの頃は、同じように感じていました。

ですが、トレード日誌をつけ始めてから、自分のトレードが劇的に変わったという経験をしました。そして、成功しているトレーダーのほぼ全員が、何らかの形でトレード記録をつけているという事実に気づいたのです。

なぜでしょう? それは、トレード日誌が単なる「記録」ではなく、「自分のトレード癖を知るための鏡」だからです。

人間の脳は、都合よく忘れる

ここで、心理学の話をさせてください。

人間の脳には、「都合の悪いことを忘れやすい」という性質があります。これを**「選別的忘却」**と呼びます。

例えば、あなたが負けトレードをしたとします。

ですが、時間が経つと、こうした「都合の悪い部分」は記憶から薄れていきます。残るのは「負けた」という結果だけです。

結果として、同じ失敗を繰り返してしまうのです。

トレード日誌が「失敗の繰り返し」を防ぐ

トレード日誌をつけることで、この悪循環を断ち切ることができます。

なぜなら、記録は嘘をつかないからです。

トレード日誌に記録すべき項目

最初から完璧を目指す必要はありません。最低限、以下の項目を記録することをお勧めします。

基本情報

トレード判断

感情・状態

振り返り

記録をつけることで、あなたの「パターン」が見える

トレード日誌を1ヶ月、3ヶ月と続けていると、驚くべきことに気づきます。

あなたのトレードには、一定のパターンがあるということです。

例えば、こんなことが見えてくるかもしれません。

こうしたパターンを知ることで、初めて**「自分に合ったトレード戦略」を作ることができます。**

例えば、月曜日が負けやすいなら、月曜日は慎重なトレードを心がけるか、あるいは見送るという選択肢も出てきます。朝7時から8時に焦りやすいなら、その時間帯のポジションサイズを小さくするといった工夫ができるわけです。

デジタル vs ノート、どちらがいい?

「トレード日誌は、パソコンで管理した方がいいですか? それともノートに手書きした方がいいですか?」

こんなご質問も時々いただきます。

正直なところ、どちらでもいいです。大切なのは、継続することです。

ただし、個人的には以下のように使い分けることをお勧めします。

パソコン・スプレッドシート

ノート・手書き

もし迷ったら、トレード直後はノートに手書きして、後でパソコンに転記するという方法も良いでしょう。

まとめ: トレード日誌は、あなたの成長の履歴書

トレード初心者の方が成功するために必要なものは、複雑な理論ではなく、**「自分を知ること」**だと私は考えています。

トレード日誌は、その「自分を知る」ための最も確実で、最も効果的なツールです。

こうしたすべてが、一冊のノートや一つのスプレッドシートに集約されていきます。

最初は「面倒だな」と感じるかもしれません。私もそうでした。ですが、3ヶ月、半年と続けていくと、その価値に気づくはずです。

ぜひ、今日からトレード日誌をつけ始めてみてください。1年後、あなたのトレードは確実に変わっていますよ。

次の「初心者ガイド」では、トレード日誌をつけた後、どうやってそれを「改善」に活かすのかについてお話しする予定です。よろしければそちらもご覧ください。

ご質問や、「こんなテーマを解説してほしい」というご要望がありましたら、X(旧Twitter)でお気軽にお声がけください。皆さんからのお声が、このシリーズの最大の財産です。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資助言ではありません。 取引判断はご自身の責任で行ってください。